オレ達の恋は実らなかった。
青い瞳を持つ、気高く美しい少女。
覚えてるか?
オレたちがいた飛空都市のこと。
飛空都市はおめーのこと忘れてねーみたいだぜ?
聖地の奴らも、おめーのこと知ってる。
なんでかわかるか?頭のいーおめーならわかるか。
そう、おめーの親友のアンジェリーク…じゃなくて陛下だ。
陛下…いや、やっぱアンジェリークでいいか。
アンジェリークは今でも毎日のようにおめーの話をしてるんだぜ?
だからおめーは、今でもちょっとした有名人だ。
こんなことおめーは喜ばねーだろーが、オレは少し嬉しいんだ。
おめーが確かに存在してたってこと、確認できるからな。
オレらしくないだろ?
ま、オレらしさっつったっておめーと会ってからは『オレらしさ』ってやつはほとんど壊されてったけどな。
なあ、ロザリア。
おめーも今、オレのこと想ってくれてるのか?
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